実際には、ばね秤が発明されると重力を元に物体の重量を扱うことが行われて来た。ニュートンらによる理論は、それが実用上は問題ないことを裏付け、同時にわずかながら違いがあること、普通の地上でない場合には様々な誤差が生じること等を示したとも言える。実際的には地上でも地域によって重力の大きさには違いがある。
上記のように、地球上において重力を質量のように見なしても普通には困難はないが、実際にはまずい場合もある。たとえば地球表面は真空ではないから、そこに存在する物体は必ず浮力を受けるため、発生した浮力で見かけの重力を補正する必要がある。人間の活動は普通は空気中で行われ、空気は人間の意識して扱う大抵の物体よりはるかに小さな密度を持つため、普段はこれに気づくことは少ない。しかし、このために空気の重さはないとの感覚が流通している。また、熱気球のように上昇するものに対して、重さと反対の「軽さ」という性質があるとの判断も過去には存在した。
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