ヴィーガニズムは、肉・魚・卵・乳製品・蜂蜜・皮革製品・動物実験・動物園・水族館等々の動物由来及び動物虐待に関わる全ての動物性製品サービスを消費しないこと、などで、「人間が動物を搾取することなく生きるべきであるという主義」。英国にあるThe Vegan Society(ヴィーガン協会)はヴィーガニズムを、「衣食他全ての目的に於て‐実践不可能ではない限り‐いかなる方法による動物からの搾取、及び動物への残酷な行為の排斥に努める哲学と生き方」と定義している。そして、ヴィーガン協会は、「個人的な状況が許す限りこの理想に近い生活をすることに努めている人」をヴィーガンと定義している。完全菜食主義[3]と日本語に翻訳されている場合があるが、ヴィーガニズムは食以外も対象であり、また完全とは限らないため、完全菜食主義という訳語はヴィーガニズムの定義としては不適切である。Vegan(ヴィーガン)という言葉自体は、後述のガンジーによる指摘にあるように、健康上の理由から実践される、卵・乳製品・蜂蜜など肉そのもの以外は食べても良いことに意味を改竄されてしまったベジタリアン(Vegetarian、菜食主義)への反駁から、1944年のイギリスで生まれた言葉である。
自身の健康の改善や環境問題を懸念し、肉を意識的に減らしているフレキシタリアン(セミ・ベジタリアン、準菜食主義とも呼ばれる)、美容や健康に良いと考えているために菜食主義を行う「健康のためにプラントベース」(plant-based for health)、環境保全を理由に菜食主義を行う「環境のためにプラントベース」(plant-based for the environment)等もいるが、ヴィーガニズムの定義には自身の健康の改善や環境問題は含まれておらず、それらと区別できる。ただし環境問題については、環境の悪化により被害を受ける動物が存在するため関連性がある。
0コメント